東京オリンピック閉会式の翌日、8月9日に長崎に戻って参りました。
コロナ禍の異例の五輪であり、出発まで不安が無かったわけではありませんでした。
しかし、『活動させていただけて良かった!』という感想が1番です。
伝えたいことは沢山ありますが、少しだけまとめながら報告を兼ねて、お話させていただきます。
・これまでの準備期間
東京オリンピックというワードは、招致活動が始まる時には、意識していました。
JSPO-AT、PTとしてスポーツに携わる中で、このような機会は常に意識して準備や研鑽を可能な限り疎かにはしていませんでした。
・常に危機感や反省のこころ
選手の前で自信を持って対応できるよう、自分の知識量や技術、経験には『これで十分』というゴールはなく、向上心(逆を言えば『怖さ』)を持って取り組んでいました。
・基本が大切
今回のオリンピックという、ある種、特別な活動でしたが、強く感じたことは、『高いレベルで基本を大切にすること』だと思います。挨拶、笑顔などを含むコミュニケーションスキルや、身体、外傷、競技特性を踏まえた上での理学療法評価の大切さを再確認しました。
・医療の専門家としてのホスピタリティ
世界中のオリンピアアスリートを迎えるにあたり私たち理学療法士にできる最高おもてなしは、可能な限り選手のニーズ(求めること)に応えることです。ホスト国として、経験や実績のある理学療法士たちと一緒に最高のサービスを提供するために活動できたことは、良い刺激をもらいました。
・ネットワーク、仲間、縁…
今回の活動をともにした先生方には初対面の方や、古くからの恩師・知人、共通の知人で繋がる方、いろんな方がいました。いろんな肩書や背景を持ち、臨床や教育の現場で活躍してる方がいます。共通するのは常に向上心を持ってる方々でした。この機会により広く、より強く、信頼できる先生方と繋がることができました。
・世界が少しだけ身近に…
世界は広いし、深いし、自分には足りないところが多いけど、短かったですがこの経験の中で、いろんな理学療法士、医療従事者、アスリートと出会い、勝手ながら少しだけ身近に感じることができました。通用したこと、感銘を受けたこと、新しく知ったこと、全てを今後に活かしたいと思います。
余談になりますが、TVで応援したりネットで検索するのが、馴染みのない国や競技が増えてきて、知り合った国や選手を応援する雰囲気が高まってました!
・感謝
多くのアスリートも口にしていましたが、コロナ禍での開催・運営関係者への感謝や、これまでお世話になった方々、何より現在の自分を支えてくれている職場や家族などへの感謝の気持ちが高まる日々でした。何ひとつ自分だけで成し遂げたことではなく、この場にいれる感謝を感じることができました。
少々、ふわっとした感じになりましたが、具体的な臨床の考え方や対応については、書き記すことができないので、長崎の地で是非一緒に積み重ねていきましょう。
自分自身、今後に活かせるように力を尽くしたいと思います。
本当にありがとうございました。
こころ医療福祉専門学校
理学療法科教員 大石勝規